保育園での出来事である。
この出来事一つで我が息子は紳士であることが決定した。
お昼ご飯が終わった後、
我が息子たちは、食後の運動に、プレイルームに連れていかれることとなった。
我が子の通う保育園には、各自の教室とは別に、
生活発表会を行う、舞台が設置してある少し広めの部屋があるそうな。
食後、その部屋で遊ばせ、疲れを誘引した後に、
昼寝をさせるという、どこの保育園でもやっている、
慣例があるのだ。
「みんな行くよ〜」
保育士さんが大声で子供達を呼ぶ。
子供達は、後で「昼寝」という大嫌いなイベントが待っているというにもかかわらず、
遊びという誘惑に打ち勝つことができず、
ぞろぞろと保育士さんの後を追いかける。
まるで、体に破ることがわかっているのに酒やタバコをやめられない大人さながらである。
我が息子が紳士である事が判明したのは、この時であった。
教室の端っこで、1人の女の子が、
みんなの大移動に気がつかず、ひとり絵本を読んでいたのだ。
紳士の我が息子がそんな女の子を放っておくはずがない。
息子は女の子にこういって手を差し伸べた。
「行くよ。」
んなぁんてカッコいいのだ!
息子よ!
それこそ我が子である。
息子のその一言で我に帰った女の子は、
無事、みんなと一緒にプレイルームに行く事ができた。
この話は、保育園にお迎えに行った昨日、保育士さんから聞いた話である。
きっと、女の子は我が息子にほの字であるに違いない。
親バカであるが、男前で優しい我が息子…。
将来爽やかイケメンプレイボーイになることは間違いないだろう。
ただ、その日、家に帰ってすぐに全裸となり、
けつだけ星人を汗だくになってやっていたことは、
その女の子には内緒の話である。白菜とキャベツの収穫が終わった。今週末はまた作付けをしなくてはならない。忙しくなりそうだ。