こうして私は主夫になった、、、

表現者を目指して最終的に主夫となった男のブログ

No,93 田舎と映画

舎は良い。

360度どこを見ても緑があり、マイナスイオンが飛び散っている。

春になれば花が咲き、夏になれば蛍が飛ぶ。

秋になれば山の表情は真っ赤に変わり、

冬になれば雪化粧が美しい。

 

人間らしい生活をするならば田舎に移住すべきだ。

人工的に構築されたストレスから解放されること請負である。

 

しかし、そんな田舎にも欠点はある。

ゴッホは天才画家だが、無愛想で不潔な男であった。

ジョンレノンは天才作曲家だが、息子とコミュニケーションを取るのは苦手であった。

三島由紀夫は天才文筆家であったが、その思想は偏っており、最後は自殺した。

つまり、完璧な物というのはこの世に存在しないのである。

 

田舎の欠点、それは映画館がないということである。

私の住む田舎から映画館に行こうとすれば、車で2時間はかかってしまう。

 

だが、昨日私は家族と映画館へ行った。

 

田舎の人間が映画館に行く…。

それは都会の人間がディズニーランドに行くことに相当するかもしれない。

それほど滅多にないイベントなのだ。

 

私の子供は5歳の娘と1歳の息子。

映画館に行くにはあまりに幼い。

そんな幼子を連れて映画に行く理由…。

そう、それは「警察戦隊パトレンジャーVS快盗戦隊ルパンレンジャー」の映画が封切りされたからである。

しかも、上映初日の昨日は、パトレン1号とルパンレッドの2人と記念写真を取れるという。

この一大イベントに参加しない理由はない。

私達家族は朝早くから車のエンジンをつけ、田舎を出発したのであった。

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渋滞もなく映画館に着いた私達。

映画館に入場する前から子供達のテンションはアゲアゲであった。

なんせ、一週間も前から今日という日を楽しみにしていたのである。

人目も憚らず、大声で「警察戦隊パトレンジャーVS快盗戦隊ルパンレンジャー」の変身を繰り返すのも頷ける。

 

私達は脇目も振らず映画館上映室へ足を向けた。

上映室に入ると、当然のことながら薄暗く、

聳え立つスクリーンは大きかった。

私の子供達は、初めて訪れる映画館という空間に圧倒され、

さっきまで繰り返していた変身ポーズも忘れてしまったようであった。

 

しかし、次の瞬間、子供達は再び雄叫びをあげた。

スクリーンの下に、パトレン1号とルパンレッドがいたのである。

その瞬間、子供達の興奮はメーターを振り切ってしまった。

そして、私の服の袖を引っ張り、「早く早く」と写真撮影を催促したのであった。

だが、そのテンションはそう長くは続かなかった。

 

遠目では気がつかなかったが、パトレン1号とルパンレッドが意外に大きかったのである。

ゆうに180センチは超えていた。

その大きさに子供達は萎縮してしまい、

せっかくの記念撮影もビビりまくってしまったおかげで、

強ばった笑顔をカメラに収めることとなってしまった。

 

その上、映画が始まった瞬間、下の子は大音量にびびってしまい、

私と息子は上映室から退場する。

 

世の中の親達よ…。

映画館に連れて行くのは3歳を過ぎてからの方がいい。

 

このブログを書きながら、田舎の利点を一つ思いついた。

都会でのちょっとしたイベントに対するありがたみというものが、

都会の人達に比べて強いということは、大きな利点な気がする。f:id:syufuninaru:20180812085338j:image朝顔強し。どこまでも伸びる。