こうして私は主夫になった、、、

表現者を目指して最終的に主夫となった男のブログ

No,55 ぼっとん便所

初めに、このブログは汚い話であることを言及しておく。

汚い話が嫌いな人は読まないほうがいい。

 

私の住む田舎にはぼっとん便所と言う、

時代錯誤の便所が未だ現存している。

 

これは本日、つい一時間前の話である。

 

雨が弱まったことを確認した私は、

畑に植える胡瓜の苗をいただくために、

とある農家の家を訪れた。

 

その農家とは、田舎に移住した時からの知り合いである。

同時に、私にとってとても大切な農業アドバイザーでもある。

 

畑をあまり見たことのない都会在住の読者のために、

専業農家の凄さを簡単に説明しておこう。

 

まず、その畑の規模である。

とにかく、畑が広い。

中規模のAEON MALLの敷地くらいはあると思われる。

さらに、トラクターや耕運機など、

格好いい農業機械が倉庫に並んでいる。

倉庫内はまるで農業機械のショーウインドウである。

ちなみに私は下手な高級車のショーウインドウを見るより、

農業機械倉庫を見る方が興奮するのである。

その上、その敷地や設備のおかげか、我が家の畑のように、

しなびた苗は一つとしてない。

手入れが行き届いているのである。

 

しかし、世の中に完璧なんぞ存在しないのである。

そんな素晴らしい設備の整った畑であっても、

欠点がある。

それがぼっとん便所である。

 

ぼっとん便所とは別名汲み取り式便所という。

糞尿を一箇所に貯めておき、

その糞尿をバキュームカーが定期的に汲み取るという、

素敵なシステムの便所である。

 

皆様と同じように、私はぼっとん便所が苦手である。

だが、最近のぼっとん便所は、

幸いにも洋式の形をしている。

座って糞尿をし、レバーを流せば、

水が糞尿を一箇所に運んでくれるという優れものなのである。

しかし、水はチョロチョロとしか流れないので、

横に備え付けられているシャワーを使い、

糞尿を押し流さなければならない。

その作業は必然的に、

自分の糞尿が流れて行くのを見送ることとなる。

 

前説が長くなったが、

本日私は現場で腹痛を起こしてしまった。

ぼっとん便所を利用するのは気が引けたが、

背に腹は変えられない。

仕方なしに、苦手とするぼっとん便所で用を足すことを決意したのである。

 

個室に入った私はまず、アンモニア臭漂う個室の匂いにノックアウトされた。

それはそれは臭いのである。

ぼっとん便所で用を足すということは、匂いとの戦いでもある。

 

そして、ズボンを下げる私…。

事件はそこで起こってしまった。

そう、お尻のポケットに入れていた財布(小銭入れ)がスルリと落下したのである。

 

瞬間、私は現実が受け止められなかった。

水洗式便所の中に財布を落としただけでもショックであるが、

よりによってぼっとん便所である。

私は止まった時を再生させるのに多少の時間を要してしまった。

 

その後、財布は私の手によって拾い上げられ、

備え付けのシャワーで水洗いされた。

金だけを取り出し、財布を捨てたことは記述するまでもないかもしれない。

 

皆様に忠告しておこう。

ぼっとん便所を利用する際は、

何も持って行ってはいけない。

あの便所が昔の穴が空いているだけの和式便所であったなら…。

想像するだけでゾッとする。

 

繰り返し忠告する。

ぼっとん便所には大切なものを持って行ってはいけないのである。f:id:syufuninaru:20180707181021j:imageこれが頂いた苗である。意地でも大きくしてやろうと思う。