こうして私は主夫になった、、、

表現者を目指して最終的に主夫となった男のブログ

No,13 妻との出会い

うやく、妻との出会いを書く時が来た。

 

私は当時24歳であった。

田舎での仕事・生活は満足していたが、

元々音楽で生計を立てようと目論んでいただけあって、

私は、いつも自己表現の方法を模索していた。

そんな中私は、ド田舎にジャズバーがあること発見したのである。

 

そのジャズバーは定期的にセッションデーという日を設けているということであった。

ある晩私は、ギターとサックスをもってこのジャズバーへ向かった(実はサックスも演奏することができる。私の小さな自慢である)。

雨の降る日であったと思う(やたらとシチュエーションがお洒落だが、事実なのでしょうがない)。

自動ドアをくぐると、軽快な音楽が聞こえてきた。

同時に私の心臓の鼓動が早くなるのであった。

ド田舎であるため、そこまでの期待はしていなかったが、

目の前には、ピアノがあり、ドラムセットがあり、ウッドベースが置いてあった。

カウンターにはセッションホストと思われる人たちが談笑している。

「田舎に引っ越してきてよかった…。」

私は心底そう思った。

 

「君、プレイヤー?」

楽器を持っている私を見て、髭面の帽子をかぶった男性が声をかけてきた。

私は楽器を少し持ち上げて見せ、にやりと笑って見せた(少しドラマチックな表現になっているが、お許し願いたい)。

音楽に言葉はいらない。

髭面の男性はステージを指さした。

それから私たちは素敵な音楽の時間を過ごすことになるのである。

 

一時間は経っただろうか?

暫く演奏を楽しんでいると、

扉を開けて、ギターを抱えた女の子が入店してきた。

勘のいい読者ならもうお気づきだろう。

後に我が家の大黒柱になる女性の登場である。

自分で身内を褒めるのはどうかと思うが、

当時の嫁はなかなか美人であった。

少なくとも、私の眼にはそう映ったのである。

 

憧れの女性を発見した男というものは、なぜこんなにも無力でだらしなくなるのであろうか。

私は嫁を発見してから、演奏どころじゃなくなってしまった。

どうやったら、この女性とお近づきになれるのかということばかり考えてしまっていたのである。

女性はおもむろにギターを取り出して、チューニングをした。

ステージの端で曲が終わるのを黙って待っている。

憂いのあるその姿も、なかなかそそるものがあった。

 

私たちの演奏が終わり、

女性がセッションに参加してきた。

私はサックスを吹いていたため、フロントマンのように振舞った。

初めて店に来たというのにである。

偉そうな男だと思われただろう。

今思えば、気が動転していた。

 

好きな女性と演奏するのはいつだって楽しいものである。

演奏は久々に最高に楽しいものとなった。

 

セッションが終わった後、当然、私はその女性に声をかける。

私が主夫になる第一章の始まりである。f:id:syufuninaru:20180524093125j:imageやたら薔薇が咲く。いい季節になった。