こうして私は主夫になった、、、

表現者を目指して最終的に主夫となった男のブログ

No,6 ド田舎の求人情報発見

ローワークのパソコンは、他県の求職者情報も確認することができる。

幼少の頃から住み慣れた政令指定都市を捨てる決心をした私は、

母の実家である西日本のとある街の求職者情報を探すことにした。

だが、ここでも厳しい現実が私を待ち構えていた。

仕事があるにはあるが、田舎の賃金は驚くほど安いのである。

給料の総支給額が10万台半ばもあれば高給取り。

中には総支給額10万台前半ボーナスなしなんて言うものまであった。

それでも、田舎に住む多くの人々はその給料で立派に生活しているのである。

私は”何とかなる、何とかなる”と自分に言い聞かせて、

私に合った仕事を探した。

ハローワークのパソコンと暫く睨めっこする私。

冷酷無慙にも、淡々と安月給の仕事を表示し続けるパソコン。

私はなかなか、データ印刷ボタンを押せずにいた。

後ろに控える求職者の為、パソコン利用時間は一人20分と定められている。

私の額には、焦りの冷や汗が一筋流れるのであった。

 

その時である。

運命の神様は私に一筋の希望を与えてくれたのであった。

パソコンのモニタに、私の希望を叶える求人が表示されたのだ。

 

 業種    金融・保険業

 給料    給料月〇〇万(10万代半ば)から

 賞与    前年実績4か月

 休暇    土日祝日休み

 就業時間  8:30から17:00まで

 

とある金融機関の求人であった。

これぞ私の求めていた最高の求人である。

私はすぐにそのデータを印刷して、ハローワークの紹介状を発行しに行った。

ハローワークの職員は手際よく、いかにも事務的に紹介状を発行してくれた。

運命の神は、私をド田舎で生きて行くように誘っていたのである。

 

ちなみに、なぜそうなったのかは忘れたが、私は面接前にこの金融機関に電話した記憶がある。

その時、後に私の同僚となる職員が

「なぜ、わざわざ都会のもんが田舎に住みたがるのか?」

と興味津々に聞いてきた。

私は即答できずに困っていたが、この時職員は

「俺なんてこの田舎が嫌で都会に行きたいのにな。」

とぼやいていたのを覚えている。

ないものねだり…。

都会の者はド田舎でのスローライフに憧れ、田舎の者は都会の派手な暮らしに憧れる。

人間とは実に面白い生き物である。