こうして私は主夫になった、、、

表現者を目指して最終的に主夫となった男のブログ

No,5 田舎で働く決意

多くの企業に履歴書を送り続けた私であるが、
都会の風は冷たく、厳しいものであった。

いつしか私の手元には不採用通知書の束が出来上がった。

その数は数えるのも面倒なほどで、高さ数センチにも達していた。

 

ある日の夕方、面接を終えた私は、自宅に帰るために電車に乗っていた。

車窓に映る景色を涙ながらに眺めていた私の姿は、まるで「幸せのちから」のウィル・スミスさながらであったに違いない(作品を知らない方はググっていただきたい。なかなかの名作映画である)。

 

空は薄暗く、街は少しずつネオンの灯りが灯り始めていた。

当時の私の心は、夜が近づくと閉鎖的になり、将来について悲観的な考えを巡らすのが常であった。

この日も例外では無く、私はネガティブ志向の泥沼にどんどん沈んでいくのだった。

 

都会は確かに何でもそろっている。

少し歩けばコンビニがあるし、買い物を楽しみたければ大型ショッピングセンターに行けばいい。

おなかが減ればそこかしこにレストランが腹をすかした客を待っている。

でも、それらすべては金が必要である。

それらの施設を利用し、文化的な生活を手に入れるためには、働かなければならない。

しかも、都会である程度文化的と言われる生活を手に入れるためには、

そこそこの企業に入らなければならない。

そのためには新卒採用と言うカードを捨ててはならない(やはり当時は新卒であることが就職するうえではとても重要であった。)。

しかし、私はみんなが一生懸命就職活動をしている間、必死に作曲活動をしてきた(以前の記事に書いたが、私は音楽で飯を食べていこうとしていた)。

今の私は都会で生きていく術がない。

都会が私を必要としていない。

 

私は一つの考えにたどり着いたのである。

 


”それならば、いっそ田舎に移住してやる!”

 

 

翌日、ハローワークに出向いた私は、母の実家である西日本のとある土地に絞り込んで求人検索を始めたのであった。